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鉄筋コンクリート造柱はり接合部 


【動 作】

 柱はり接合部の計算を行います。 計算は鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説 2010(2010 RC規準) 及び2015年版 建築物の構造関係技術基準解説書(2015技術基準)を参考にしています。

検定値ははり芯=柱芯として算定しております。 また、柱が円形断面の場合は面積を等しくした断面寸法(正方形)とみなして算定しております。

【検定表の解説】
位 置 節点の番号(フレーム名称/階番号)
柱 b×D 節点に取り付く柱(上・下)の断面寸法
はりX gb×gD 節点に取り付くはりの断面寸法(X方向)
はりY gb×gD 節点に取り付くはりの断面寸法(Y方向)

X方向加力 Y方向加力
許容応力度計算 (鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説 2010)
Fc、fs コンクリートの設計基準強度、短期許容せん断応力度
κA 柱はり接合部の形状による係数、
 十字形接合部:10、T形接合部:7、ト形接合部:5、L形接合部:3
検討方向の柱せいD(X方向) (Y方向)
ba1+ba2 ba1=D/4 と b1/2 の小さい方の数値、b1は はり側面からこれに並行する柱側面までの距離
ba2も同様、( )内は柱面-30mmをはり面とした時の数値
bj 柱はり接合部の有効幅 bj=gb + ba1+ba2、( )内は柱面-30mmをはり面とした時の数値
QAj 柱はり接合部の許容せん断力 QAj=κA(fs−0.5)bj・D、
( )内は柱面-30mmをはり面とした時の数値
Hc 柱はり接合部の上下の柱の平均高さ(節点間距離)。最上階の場合は、(最上階の柱高さ)/2
Lb 柱はり接合部の左右のはりの平均長さ(節点間距離)。外端の場合は、外端のはり長さ
My はりの降伏曲げモーメント。X方向正加力:はりX1=上端引張り、はりX2=下端引張り
はりの応力中心距離(0.875d)、d:はりの有効せい
ξ 架構の形状に関する係数 ξ= j ’/Hc・(1.0 - D/Lb) j’:左右のはりの j の平均値
QDj 設計用せん断力 QDj=Σ{My/j }×(1.0 - ξ)、j :Myに対応するはりの応力中心距離
検定値 QDj/QAj QDj/QAj
判定結果
(許容応力度)
検定値が 1.0 以下の場合は「OK」、1.0 を超える場合 「NG」
終局強度計算 (2015年版 建築物の構造関係技術基準解説書)
κ 接合部の形状による係数
 十字形接合部:1.0、 ト形・T形接合部:0.7、 L形接合部:0.4
φ 直行はりの有無による補正係数  両側直交はり付き接合部の場合は1.0それ以外は0.85(FRM2の場合は全て0.85となります)
Fj 接合部のせん断強度の基準値 Fj =0.8×Fc0.7
Dj 柱せい×(十字形接合部の場合1.0とし、それ以外0.8)
bju bju=gb + ba1+ba2、( )内は柱面-30mmをはり面とした時の数値
ba1=Dj/4 と b1 /2 の小さい方の数値、ba2も同様
Vju 柱はり接合部のせん断終局強度 Vju = κ・φ・Fj・bju・Dj、
( )内は柱面-30mmをはり面とした時の数値
hc、hc' 上下の柱の階高
lb lb’ 左右のはりのスパン長さ(節点間距離)
L L' 左右のはりの内のり長さ(両端のフェイス位置の距離)
Tu Tu' Tu= My / j
Qcu Qcu =2・(My・Lb/L+My'・Lb'/L ')/( hc + hc' )
QDjU 設計用せん断力 QDjU =α×(Tu + Tu' - Qcu)、α=1.1 とします
検定値 QDjU/Vju QDjU/Vju
判定結果(終局強度) 検定値が 1.0 以下の場合は「OK」、1.0 を超える場合 「NG」

 ここでの出力は参考値です。