架構の増分解析を行います。 計算は荷重係数法(単位節点荷重を与えた応力計算結果より、最初に塑性ヒンジの生じる部材調べ、そのときの荷重倍率を乗じて応力値を算定します)により計算を行い、指定した条件になるまで繰り返し計算を行います。
計算を行うには、あらかじめ部材の耐力を設定し(自動計算は行いません)、通常の弾性応力計算を行い長期応力及び初期地震応力の計算を行っておく必要があります。 なお、危険断面位置の設定はできません。 節点モーメントで塑性ヒンジの有無を調べています。 部材耐力の入力はグリッド画面の 設計データ、 部材耐力で入力します。
応力計算結果は最終ステップのみ保存されます。 中間ステップでの応力図を調べるには、終了ステップを入力し再度計算を行う必要があります。 浮き上がりの考慮はできませんので、仮想部材を配置するなどしてください。 また、テンション部材も自動的には考慮しませんので、引張り耐力を0に近い数値にするなどしてください。
長期の応力に用いる出力荷重を設定します。
増分させる節点荷重の荷重番号(出力荷重ではありません)、増分荷重番号=自重を考慮する荷重番号としても、自重データは考慮されません。
節点荷重データのみ考慮できます。
計算を終了する層間変形角(1/n 正の整数値)となった場合
計算を終了するステップ数(正の整数値)、 0を設定すると、ステップ数は考慮されません。
不安定架構(メカニズム時を含む)となった場合
節点変位(長期は含みません)が制限値を超えた場合(メカニズム時を含む)
崩壊しない場合(荷重を増分しても、部材応力及び層間変形角が変化しないような場合)。
キャンセルボタンが押された場合は、そこまでの計算結果を残すこともできます。
層間変形角の計算は節点データの床レベルを参照してで計算しております。 ただし、壁および水平材を除きます。
層間変形角 = |δx j −δx i | / H ここに、δx i ,δx j : i 端, j 端の増分荷重番号のX方向変位(長期は含みません)、H:階高
自動作成される出力荷重のレポートファイルに出力される層間変形角は長期のX方向変位を含みます。